子供の高熱が続く場合に解熱剤を飲ませる危険性は?他の病気を見逃してしまうかも!

出典 http://ixil.info/archives/4750
小さい子供に解熱剤は良くないという話を聞いたことがあるのではないでしょうか。
実際は絶対にダメというわけではありませんが、多くのお医者さんはよほどのことがない限り処方しないようです。
よく高温で脳にダメージがおこるといわれますが、そんなことはありません。
解熱剤は子供の様子をよく観察して、飲むタイミングに注意が必要です。
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解熱剤を飲ませることのデメリットは?
子供は免疫力が弱いのでよく熱をだします。
しかし、38度くらいの熱でも意外とケロッとしていることもありますよね。
子供は、大人に比べると熱の辛さを感じにくいのです。
では、解熱剤を使うことによってどのような影響があるのかご説明します。
●体を守る防御反応の妨げになる
人間の体は、体温を上げることにより、ウイルスや細菌の活動を抑制します。
それと同時に、体内の免疫細胞が活発になってウイルスや細菌を攻撃するのです。
解熱剤を使ってむやみに熱を下げると本来ある防御反応の妨げになってしまうのです。
●熱性けいれんを引き起こす
熱性けいれんはは急激に熱が上がるときに起こります。
解熱剤の効果が切れた時に、また急激に熱が上がるので熱性けいれんを引き起こしやすくなります。
熱が上がり切ってしまえはけいれんは起こりにくいです。
●早期発見しなければいけない病気を見逃す
子供が高熱を出したから…と解熱剤を使い数日様子を見ていたら実はただの風邪ではなかったということがあります。
髄膜炎や肺炎は特に注意しなければならない病気です。
意識がはっきりせず反応が鈍いときは髄膜炎の可能性があります。
咳がひどく、顔色が悪い時は肺炎かもしれません。
自己判断で解熱剤を使用せず小児科で相談しましょう。
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解熱剤の正しい使い方
高い熱が出ているのは菌と戦っている証拠です。
しかし、高熱が長引くと十分な睡眠がとれなかったり、脱水症状が起こったりしますよね。
体力を消耗していると、病気の治りはもちろん悪くなります。
そんな時は、お医者さんの判断のもと解熱剤を使いましょう。
解熱剤の効果は2.3時間ほど続くのでその間に食事をとったり、睡眠をとったりしましょう。
日本の小児科では、安全が確認されている「アセトアミノフェン」を処方されます。
熱が高く、ぐったりしている時が解熱剤を使うタイミングです。
高熱が出た時の対処法は?
●熱の出始めは、しっかり着込んで体を温める
●熱が上がり切ったら、手足は布団から出して熱を発散させる
●氷枕や水枕を使う
●水分補給をこまめにして脱水症状にならないようにする
●テレビやゲームから離れ、安静にする
まとめ
いかがでしたか?
解熱剤は一時的に熱を下げる薬なので、病気の根本的な治療にはなりません。
自己治癒が出来るような環境を作り、それでもダメなときはお医者さんの判断のもと解熱剤を使用しましょう。
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